
遥か昔、”世界”は巨大な影に包まれた。
”影”は、その全てを奪い、怖し、滅ぼさんとした。
国々は結託し、その存在に挑んだ。
その中心となるは風、火、水、土の4つの国の王。
”四精王”たちは団結し、自ら軍を率いて影と戦った。
幾日、幾月、幾年を経てついに影を打ち払ったのだ。
―だが、代償は大きかった。
影の軍勢に加担した風の国の一部の者たちは辺境の地に追われ、
彼の国は、2つに分かれることとなった。
火の国、水の国、土の国にもまた、多くの爪跡が残された。
それでも、”世界”は再び安寧を取り戻そうと再び歩みだしたのだ。
史実に残る戦争の歴史はここで終わる。
――そして現在、精王暦255年。
”世界”で最も平和となった風の国、フェアリア王国。
隣国ゴブリムス諸王国連邦との間に生じた溝は昔と変わらぬものの、
国にはそれなりに幸せな時間が過ぎていく。
人々が戦争を忘れていく、そんな日々。
ついにゴブリムス連邦がフェアリア王国に対して宣戦布告をする。
これが、”第二次妖精戦争”の始まりであった。
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